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最期 

最期のとき‥

あなたのワンちゃんが最期を迎えるとき
あなたは、かけがえのないその子と、
どうしていたいですか?



私は、ほんの数ヶ月前にシロを手放そうと思ったことがあります。


自分にとって本当に大切だと思えることとの出会い。
そして、そのことに全力をかけるため、
シロがいては支障がある、と思ったためです。


シロと一緒に過ごす時間は圧倒的に少なく、
私自身、とても『良い飼い主』ではない、と感じたからでした。



獣医師がペットを手放す、ということは
とても褒められたものではないかもしれない。


でも、私はそういう選択をしようとしたことがあるのです。



あるヒトは言いました。

『ある意味、その犬はお前の伴侶のようなものだろう‥?』



あるヒトは言いました。

『シロがあなたに注ぐ愛情を見ていたら、
そんなこと絶対してはいけない‥と思う 』


そしてある友人はいいました。

『あなたがいう完璧な飼い主がいたとして、
その人にシロがもらわれたとして、
シロにとっては、どっちが幸せだと思う? 』



そこで、私の心は決まりました。

 
たとえ、完璧な飼い主ではなかったとしても、
シロが私を慕ってくれるこの気持ちに、応えよう‥。


今日、眼に留まった一文をご紹介します。


『最期まで犬の世話をすることは、
犬の何年にもわたる献身的な愛情へのお返しです。』


あなたは、
その子が、その命の灯火を消すその時に
どんなことをしてあげたいですか?




私は、シロをこの胸に抱きしめて
ありったけの愛を込めて
『シロ』と呼びかけながら、
優しく撫で続けたい‥。

そう思っています。

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使わない力 

犬の十戒というものをご存知ですか?


インターネットを中心に、
世界中の人たちに共感を
呼んでいる、作者不明の短編詩です。


犬の十戒(サウンド付)はこちらからアクセスできます

犬の十戒(サウンドなし)はこちらからアクセスできます。



私は、ほんの最近
この詩に巡り会いました。


3月に公開になる映画『私と犬の10の約束』の
PR文を読んでいて、ふと目に留まったのでした。


みなさんは、もう読まれましたか?


その詩を読み進めれば進めるほど
止めても止めても、嗚咽が止まらなくなりました



犬という生き物が、
どれだけ愛に満ちた存在なのか‥



私の胸を打ちます。



その詩にあるように、
彼らは、私達の骨すら噛み砕くほどの
力強い牙を持っています。


ですが、彼らは
私達人間に対し、歯を立てないことを
その心に決めている、というのです。


私自身の経験からも、
そのことは感じ取ることが出来ます。


なんて、素晴らしい生き物なのだろう‥


私達も、
他の生き物を愛するが故に、
その持てる力や技術を『使わない、と決める』。



そんなこと出来ているかな‥。
そう感じてしまいました。


お金のため‥
自慢できるから‥
可愛いから‥
便利だから‥
面倒だから‥


そんな理由でなく、
生き物への愛情で関わっていこう‥


犬が見せてくれる生き物の愛、を改めて感じた時間でした。


私達人間も、
本当はそんな暖かい気持ちを持っているのだと
私は信じています。


日々のちょっとした疲れが、
それを阻んでしまっている・・・
それだけなのかもしれません‥



あなたは、生き物から
どんな愛情を受けていますか?


そして

生き物へ
どんな愛情を与えていますか?


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お財布の中に青い空が見えますか? 

お財布に青い空が見えますか?


これを読んであなたはどうお感じになりますか?


え?何いってんの?という方もいらっしゃるかも知れません。
でも、私はまじめに質問をしています。


さて、今日はちょっと趣を変えて、
みなさんがあまり聞いたことがないのではないかな?
と思うことをお話しようかなと思います。


というのも、私自身、初めて経験したことなのです。


獣医には、いろんなお仕事があります。
開業されている動物病院の獣医師さんは
みなさまにもおなじみの獣医さんですね。


牛・馬・豚などの産業動物の管理をする獣医さん、
保健所や食肉検査をしているような
衛生に絡む仕事をする獣医さんといろいろです。


そして、今日の私の獣医としてのお仕事は、
ある、「と畜場」での「と畜検査」でした。


と畜検査とは、ごく簡単にいうと、
牛・馬・豚などから安全な食肉を作るための検査のことです。


一つ一つ手作業で丁寧に丁寧に解体作業をしていきます。
そして、解体しながら、内臓やお肉の検査をしていくわけです。


まぁ、ここまでは、いつものお仕事でした。


そして、今日はその後、おもしろいことを経験しました。
それは「皮」の処理です。


一頭一頭きれいに剥いだ毛皮は、
大きな処理場では、そのまま皮を扱う専門の業者の方が
トラックに積んで持ち帰ってしまうのが普通です。


ですが、小さな処理場では、
一旦、貯蔵場所に保管しておいて、
ある程度数が集まってから
業者にお願いする形をとっているところもあるのです。


その間、そのままでは皮は変質してしまうので、
本格的な加工の前に、前処理という処理を行うのです。


その皮の前処理というものを
今までみたことなかったのですが…。
今日初めて見ることができました。


まずは、今日までに何枚も重ねられている毛皮の山の上に、
本日出来たての毛皮を、重ねてびろ〜っと一枚に広げます。


そして、その皮の上に天然の「塩」をドサドサッと振りかけます。
そして、それを手作業でまんべんなく全体にまぶしていくのです。


この時、塩が行き届いていないところがあると、
その部分は時間とともに黒く変色して、
使えなくなってしまうのだそうです。


こうして、一枚一枚、丁寧に丁寧に
塩漬けにされて、保管されています。


その後、業者さんが、一枚一枚丁寧にたたんで
持って帰られるのだとか。


そして、その皮がさらにさらにいろんな過程を経て、
革製品などに形を変えていくわけです。


こうして、命ある動物たちは、
「食」として私たちを満たしてくれた後、
「物」としてもその恩恵を私たちに与えてくれるのです。


ありがたいことですね。


何枚も何枚も重ねられた皮たちは、
こんもりと盛り上がっていて
それはまるで大の字になって
寝そべっている熊のようにみえなくもありません。


そして、そんな地道な作業をしてくれる方たちがいるから、
また、皮のバッグやジャケットを手にすることができるのですね。
それにしても、本当に世の中は知らないことばかりです。


あなたの持っているお財布やバッグも
ひょっとしたらそんな過程を通ってきたのかも知れませんね。


動物の恩恵に感謝を感じた、そんな一日でした。



さて、冒頭の質問に戻ります。


青い空と太陽は草を育み
そして、その草は牛や馬を育てます。


その牛や馬の皮からお財布などはできあがります。


そして、私たちはお金を出して
それをお店で買うことができます。
きれいな化粧箱に入ってあなたの手元に届きます。


お肉となった瞬間に、牛や豚のことは忘れられてしまいます。
お財布という名前をつけた瞬間に、
牛や豚のことは忘れられてしまいます。


つまり、こうした名前をつけた時に
私たちは、ついついそのルーツである
動物への感謝も忘れてしまいます。


ですが、これをお読みのあなたには
ちょっとだけ意識してほしいのです。


そのお財布もかつては牛や馬だったこと。
そして、一緒にちょっとだけ感謝の気持ちを感じてみませんか?


あなたのお財布に青い空は見えますか?

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